こんにちは!倉田康子です。
6月といえば梅雨の季節。
しとしと降る雨に、じめじめとした空気…。
大人にとっては少し憂うつな時期かもしれませんが、
リトミックの世界では、この季節も大切な「学びのテーマ」になります。

毎日真夏のような暑さが続いた6月でしたが、、
リトミックでは“あめふり”をテーマに、たっぷりと季節を感じる活動を楽しみました。
フープをかさに見立てて、長靴を履き、レインコートを着て、さあ出発!
雨の日のおさんぽに出かけます。
歩いていると、ぽつぽつ…と雨の音が聞こえてきます。
ピアノの高音が「しとしと」と降り始める雨を表現し、みんなの想像力がぐっと膨らみます。
そして、ゴロゴロ…ドーン!
低音の響きとともに雷が鳴り、みんなはびっくり!でも大丈夫。
音の合図に合わせて、フープのお家の中へ入りしゃがんだり、ママやパパにぎゅーっとしてもらったり…
音楽の“合図”を聞き分ける力も自然と身につけていきます。

しばらくすると、雨が止み、空にはにじがかかります。
ピアノの音が優しく広がると、子どもたちの顔にも笑顔が広がっていきました。
そのあとは、水たまりをジャンプ!
音楽のリズムに合わせて、フープの道を渡ったり、水たまりに見立てた輪の中に飛び込んだり…

全身を使って、音楽を「感じて」「表現する」体験です。
また、今月は雨の日に出会える生き物たちにも変身しました。
カエルになって「ケロケロ」、カタツムリになって「のっそりのっそり」。
動きと言葉、リズムと拍子がつながる遊びの中で、拍子感やリズム感も自然と養われていきます。

絵本の時間には、「あめふりさんぽ」「あめふりくまのこ」など、雨をテーマにした絵本を読みました。
耳で聞いたリズムと言葉の響きを、体の中に取り込んでいくことも、大切な時間です。
雨の表現にも「しとしと」「ぽつぽつ」「ざあざあ」など、たくさんの音や言葉があります。
言葉の抑揚をリズムで感じることは、音感の育成だけでなく、言葉の発達にもつながります。

リトミックの良さは、「音楽を学ぶ」というより、「音楽で育つ」というところにあります。
ただ楽しく動くだけではなく、音を聴いて自分の耳と体で表現する。
音楽の変化に気づく力、自分の思いを体で表す創造力…。
すべてが遊びのように見えて、実はとても大切な土台が育まれています。
この時期の子どもたちは、毎日が発見の連続。

特に6歳までの間は、音感やリズム感、拍子感など、「音楽の感覚」を自然に身につけられるとても大事な時期です。
ピアノを始める前にリトミックを経験している子は、聴く力や表現力がとても豊かになります。

また、リトミックを通して、音楽だけでなく集中力・思考力・感情表現・社会性といった、これからの学びの土台となる力も育っていきます。
リトミックの時間を、これからも大切にしていきたいと思っています。
初めての方でも安心してご参加できるあたたかい雰囲気です。
見学レッスンに、ぜひお気軽にいらしてくださいね!